こぴぺ

しました。
授業の課題で書いた詩です。次回はちゃんと書こうと思います、文章を。



「返品」

リップリップリップ
切られた爪は捨ててしまわない
リップリップリップ
切る前の爪は捨ててしまいたい

逗子駅で起こした小さな罪はぶくらぶくらと化膿して
芝の臭いでびくびく、もといしりっしりっとしみている
痛い

リップリップリップ
リップリップリップ

切っても治らない親指が
ザムザの幻影を重ねたら
中(うち)からの爆発に耐えられなくなる

文豪よ、僕を責めないでくれ
愛液の足あとを横目に見ながら
嘲笑するのをやめてくれ

リップリップリップ

飛び降り自殺を逆再生しよう

リップリップリップ

バウンスさせて見るのはやめよう

リップリップリップ

帰宅は翌朝5時にしよう

文豪よ、僕に与えないでくれ
愛液の水たまりにのっかりながら
賛同するのをやめてくれ

こっちに向けられたスポットより
あっちに向けられたスポットに
彼はなりたくなんかない

あっちに向けられたスポットより
こっちに向けられたスポットに
彼女はなりたくなんかない

リップリップリップ
リップリップリップ

リップリップリップ
リップリップリップ

演者でありたい夏と冬
あぶらと踊る夏と冬
自分だらけのだらけた砂山(さざん)

あぶられた牛スジ似の畜生な僕に向けられた非鋭利な刃物を銜えられるような訓練を私に。